今日は仕事が休みだったので、新宿野村ビルの東郷美術館でやっている、カール・ラーション展に行きました。
私はカール・ラーションのことはよく知りませんでしたが、以前スウェーデン語を勉強していたこともあって、スウェーデン文化に触れたいという意味で気にはなっていました。
スウェーデン文化の良いところは、何といっても自然で飾りすぎない、その素朴さです。
彼の絵画も家族や子供たち、自然を描いたものが多くありました。
対して、現代の日本ではアニメやカラコンなどが挙げられるように、盛りすぎで人工的なものが溢れています。
そういう不自然さを「美」と捉える方もいらっしゃいますが、個人的には「安っぽい代物」としか思えません。
ただし、これは日本特有の現象ではなく、スウェーデンを含めた世界的な傾向だと思います。
髪色を派手な原色に染めたり、はたまた服装に無頓着すぎるのはむしろ外国人に多いような気がします。
情報化社会の発展によって、世界が画一的になりつつあるのでしょう。
話が脱線しすぎたので戻しますが、私はカール・ラーションの挿絵を美しいと感じました。
中でも良いと思ったのが、この『死の天使』です。
恐れられる天使でありながら、花冠をかぶっていたり、どこか可愛らしさを覗かせる感じが好きです。
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