上にある動画は私が中学1年の頃、おそらくはじめて観た深夜アニメ「ご愁傷さま二ノ宮くん」です。
これについては後々説明します。
小学5年生の頃、神奈川県に引っ越しましたが、そこでも私は勉強ができるほうでした。
塾に通いつつ勉学に励み、第一志望には落ちてしまいましたが、なんとか滑り止めの私立中学校に入学することができました。
中学校は自宅から電車とバスを乗り継いで1時間は掛かる場所にあり、通学するだけでも大変に疲れた記憶があります。
更に、中学入学という目標を達成し終えたことから、急に無力感を覚えるようになりました。
小学校高学年あたりから自分に芽生え始めた、サボり癖が悪化してきたのも丁度この頃からです。
私は毎日のように遅刻するようになり、無断欠席も繰り返していました。
学校生活はというと、それなりに友人がいて恋愛もし、今以上に充実した生活を送っていたことは確かですが、あの時代を懐かしむことはほとんど無いです。
思春期特有のものかも知れませんが、楽しいようで楽しくない精神状態がずっと続いていました。
そんな日々のなかで出会ったのが、上にある動画の「ご愁傷さま二ノ宮くん」です。
このアニメは土曜深夜に放送していて、私はパソコンのテレビで親にバレないようにコソコソと観ていました。 笑
今になって改めて観てみると実に単調な萌えアニメで、お世辞にも面白いとはいえません。
しかしながら、漫画やアニメに関心がなかった私にはそれがとても衝撃的かつ刺激的で、土曜日を指折り数えながら待っていたドキドキ感は今でも忘れられません。
さて学校生活に話を戻しますが、授業には全くもってやる気がなく、授業中も教科書に落書きをして過ごしていました。
当たり前ですが、そんな生活を繰り返していたことから成績は徐々に落ち、結果的に中学2年でその学校を中退することになりました。
中学3年という大事な時期に、私は自宅から徒歩とバスで30分ほどかかる公立中学校に転入しました。
なぜ近くの中学校ではないのかというと、私立をドロップアウトして、再び小学校時代の同級生たちと一緒に過ごすことに心の中でわだかまりがあったからで、市の計らいでそこに転入できることになりました。
田舎の中学校ということもあってか、クラスのみんなも教職員も私を温かく迎えてくれました。
新生活も順調に始まり、いよいよ受験の準備に入ろうという時に、突然わけもなく恐怖感が襲ってくるようになりました。
それが何なのかは全くわかりませんでしたが、夏休みに入るとますます酷くなるのです。
我慢できなくなった私は走り回り、そして家を飛び出して更に走るのでした。
そうすると気分が紛れるのか、症状が次第に収まるのです。
しかしながら、突然襲ってくる言いようのない恐怖によって、私は食事さえままならなくなり、体重はみるみるうちに落ちていきました。
原因が分からないことがこんなにも辛いということが、私はこの時に身をもって知りました。
これはおかしいと思い、メンタルクリニックに罹ると、やはり精神病でした。
この病については後々書いていきたいと思いますが、自分の状態がある程度明確になったことで、少しですが楽にはなりました。
しかしながら、その後も発作の恐怖から学校を飛び出してしまうなど、何の脈略もなく襲ってくる恐怖に苦しみ続けたのでした。
つづく
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