前回に引き続き、4月16日の港区白金周辺の散策について書きます。
白金から白金台に入ると一気に高級感が増し、また白金台駅に近づくごとに人通りも増えますが、そんな街の中心に瑞聖寺はひっそりと佇んでいます。
こちらの写真は瑞聖寺の鐘を鳴らす鐘楼です。
お寺の鐘というと「ゴーン」という重厚な響きが特徴ですが、この辺りはマンションが多いので、あまり使われていないのかも知れません。
そして右の写真が瑞聖寺の本堂です。
中国の寺院のように、端に向かって大きく湾曲した屋根と、一階がどっしりと広い造りが特徴です。
それもそのはず、瑞聖寺は黄檗宗という禅宗の寺で、禅宗とは中華文明によって形作られて鎌倉時代に日本へ伝来しました。
話は少々飛びますが、福岡には聖福寺という更に中国的な禅宗のお寺があるので、是非ともこの目で見に訪れたいものです。
そもそも私が瑞聖寺を訪れたのはお寺が解体されるという情報をうっすらと見聞きしたからですが、工事は本堂の外側で行われていたので、どうやら解体は一部の区画だけのようです。
左の写真の向かって左側の梁に、木製の魚が掛かっているのが見えますでしょうか。
これは魚板(ぎょばん)という禅宗の寺には多く見られるもので、木魚のもとになったものだそうです。
ここまで白金台の瑞聖寺について書きましたが、他にも白金界隈にはお寺はもちろんキリスト教の教会、また新興宗教の礼拝堂といったあらゆる宗教施設が集積しています。
白金には宗教を惹きつける何かがあるのかも知れませんね。
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